こんにちは、佐藤です。
ここから全7回にわたって、「大学生が最短で投資を理解、開始できる」をコンセプトに、最重要情報のみを届ける大学生の投資シリーズをお送りします。
今回は記念すべき第一回として、「お金がお金を生み出す仕組み」を解説します。
そもそもなぜ投資でお金が増えるのかを理解する。そのためにまずは、一般的なお金を得る方法を考えてきましょう。
ほとんどの人はこうしてお金を獲得する
当たり前すぎる話かもしれませんが、少々お付き合いください。
会社員やアルバイト
大学生のアルバイトや社会人の多くはどのようにお金を得ているでしょうか。
多くの場合、「労働力」や「時間」を提供する対価としてお金を得ています。
そのため、より高度な能力(労働力)や長い時間を提供すれば収入は増えることになります。

国家資格の取得、専門技術の向上、高給な会社への就活は前者への投資(広い意味での)と言えるね。
そして、その対価を決めているのは事業主と呼ばれる雇い主です。
事業主
一方事業主は、個人で仕事を行なって収入を得ています。
それは自ら生み出した価値を提供する場合もあれば、雇った人が稼いで来てくれる場合もあるでしょう。自分が寝ている時でも、雇用した人が働いてくれれば、収入は発生するわけです。
他人の時間をお金で買って、自分の好きなことに使っているという見方もできるかもしれません。
しかし多くの場合、事業の立ち上げや継続には人並みならぬエネルギーを注ぐ必要がありますし、一朝一夕で完結するようなビジネスはありません。
そのため完全にお金を働かせているとは言えません。
では次に本題、投資ではどのようにお金が発生するのか見ていきます。
お金がお金を生み出すワケ
投資にはいくつか種類があり、概要は第3回で解説します。
ここでは分かりやすいように、「預金」と「株式」を例に解説します。
銀行口座でお金を働かせる
大学生ならおそらく全員が銀行に口座を持っていると思います。
代表的なものは次の2つは聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
- 普通預金:普段の引き出し、振り込み、引き落としにつかう
- 定期預金:一定期間引き出せない預金
(大学生はやらない人も多い)
これらの口座にお金を預けておくと、「金利」が発生します。これはまさしくお金がお金を生み出した一例と言えます。
※しかし現在は低金利により、100万円預けても年間20円くらいしかもらえません。
では、なぜ銀行は金利をつけられるのか。
それは私たちが預けたお金を他者に貸し、多く返してもらうことで収入を得ているからです。
言い方は悪いですが、銀行は又貸しによって収入を得るビジネスなワケです。
金利は、その差額の一部を個人に還元してくれているものということになります。


では次に株式投資の例を見てみます。
株式投資でお金を働かせる
基本的な考え方は銀行と同じで、株式の購入資金は企業に預けた形になります。
各企業は、そのお金をもとに更なるビジネスを発展させたりして、会社を大きくします。
その結果、株価が高まれば資産は増えますので、やはりお金がお金を生み出していると言えそうです。



もちろん減ることもあるけどね。
他にも色々なところでお金は働いてくれる
預金や株式以外にも不動産や債券など、さまざまな形でお金は私たちのために働いてくれます。
第3回ではそれらを紹介しつつ、長短所や大学生がやるべき投資法を解説します。
お金を働かせるリスクを取るべきか否か
最後に、お金を働かせるリスクについてお伝えしておきます。
お金を働きに出すリスクはズバリ、「お金がなくなることがある」ということです。
銀行預金は多くの場合1000万円まで保証されていますが、株式は会社が潰れればただの紙屑になってしまいます。
「それなら安全に貯金だけしておこう!」。こんな声が聞こえてきそうな気もしますが、銀行預金には別の大きなリスクがあります。
第2回では「なぜ投資が必要か」というテーマで、私たちを取り巻く問題をご紹介します。お楽しみに!