なけなしの小遣いとバイト代に加え、お金持ちになる夢をもった大学生を標的とする悪質な投資詐欺。
もちろん騙す側が悪いことは百も承知なわけですが、騙される側にも問題はあります。
本記事では、1000人近い被害者を出した、かの有名な投資詐欺を例に、原因と対策を考えていきたいと思います。
USB事件

USB詐欺事件の手口は次の通り。
ここでタチが悪いのは、言い寄ってくるのが友人や同級生であること。
月に10万円は稼げる。学生のうちにタワーマンションに住めるといった甘い言葉でカモをその気にさせます。
- バイナリーオプションとは?
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ある時点での株価や為替の上昇・下落を予想し、それが当たっていれば一定額が手に入るという投機手法。
もちろん実際には、そんなにいいが情報が入っているわけがありません。
中には、「借金をしてもすぐに取り戻せた」なんて言葉を信じて、学生ローンを組んでしまう大学生もいたようです。

そもそもそんなのあったら独り占めするよね
50万円も払わされた上に元が取れないとなれば、誰でもその金を取り返したくなるものです。
そこで、今度は自らがUSBを売る側に回ってしまうわけです。
地元の人間や大学の友人に、見境なく贋作を売りつけていきました。
その結果、自己増殖的に投資詐欺が拡大。かつてのマルチ商法やネズミ講と全く同じ図式が完成したわけです。
なぜ大学生はカモられる?


大学生が標的になった詐欺はこれが初めてではありません。
いつの世も、大人の美味いカモになる大学生が一定数存在します。
では、なぜカモられてしまうのか?
その原因は以下の3つに集約されます。
- お金に飢えている
- 自ら学ぼうとしない
- 毎月の小遣いがある
①お金への飢え
大学生になると、サークルや飲み会、恋人や友人との交流をはじめとして、高校生の時とは比べ物にならないお金を消費することになります。
それらを全部叶えようとすると、大学生のお財布事情では厳しいのが現実。
そこで、多くの人はアルバイトをすることになるわけです。
しかし、1000円/時間のアルバイトでは稼げても数万円。思う存分遊び呆けられるほどの金額は不可能です。
こうなるとカモが生まれてくるわけです。
②自ら学ばない
ちょっとした工夫によって、将来の資産を増やすことが可能であっても、多くの大学生はそれを知ろうとしません。
また、出版社によって精査された情報だけが並ぶ「本屋」に行けば、簡単に良質な情報に出会うことができます。
しかし、スマホが普及しきった現代では、多くの大学生がYouTubeやネットで情報を探します。
カモを美味しく調理する大人は、こういった側面を上手に利用してきます。
③毎月の小遣いの存在
私自身を含む多くの大学生が、家賃や生活費を親に頼っていることと思います。
パートナーや子どもを持つ大人であれば、責任感があり、怪しい話をじっくりと吟味することでしょう。
しかし、毎月の仕送りが約束され、いざとなればなんとでもなる大学生は、自らの資産を投げやすい状況にあると言えます。
いかにカモを回避するか


美味しく調理されないための、唯一の方法は「正しい知識を身につける」に限ります。
私自身は、投資を始めて現在2年目となりましたが、確かな知識を確かな書籍から学んだこともあり、カモられ耐性はかなり培われているように感じています。
また、確かな知識を身につけることは、資産を守ることだけでなく増やすことにもつながります。
書籍を中心に、将来につながる良質な情報に触れることを強くお勧めします。


まとめ
いかがでしでしょうか。
大学生は、持ち金こそ少ないものの、知識や性質から詐欺の餌食になりやすい存在です。
お金を増やすと同時に、減らさないための取り組みもしていきましょう。
安直な詐欺で損をする大学生がいなくなることを願っています。