- 分散投資とは何か
- 分散投資のメリット
- 分散投資のやり方
こんにちは、投資系大学生Gです。
「投資をするなら分散投資!」。投資をしている人なら耳にタコができるほど聞いている情報だと思います。
分散させる理由:値動きが違うものを揃えて各資産の影響を減らすこと
とても単純なことですが。このことを理解して実践できている人は意外と多くありません。
せっかく汗水流して得たお金をリスクに晒すのですから、そのリスク低減方法については正確に把握しておきたいものです。
本記事では、分散投資の目的と方法について解説します。充実した投資ライフにお役立ていただければと思います。
分散投資ってなに?

名前の通り、保有する資産を分けて散らすことです。
投資の世界では、分散投資に対してこんな表現をすることが多いです。
「卵をひとつのカゴに盛るな」
卵を入れるバスケットを複数用意して、カゴを落とした時の被害を最小限に食い止めようということを意味するアメリカ由来の格言です。
投資に置き換えると、多様な資産を組み合わせてリスクに備えようという意味になります。
分散投資のメリット・デメリット

分散投資のメリット
メリットは、なんと言っても投資リスクを下げることにあります。
資産を分散させておくだけで、企業や産業との共倒れを防止することができます。
例えば100万円の元本で投資をするときに、A社が潰れた場合を想定してください。
保有・損失/資産内容 | A社のみ | A・B・C社 | A・B・C・D・E社 |
---|---|---|---|
保有 | A株を100万円 | 各社33万円 | 各社20万円 |
損失 | 100万円 | 33万円 | 20万円 |
企業数を増やすほど、A社の倒産によるダメージを軽減できていることがお分かりいただけるかと思います。
分散投資のデメリット
解決法があるのであまり短所とは思っていませんが、投資上級者にとっては短所となるであろうポイントをピックアップしました。
- スピード
- オリジナルはお金がかかる
- 時間分散による機会喪失
順に解説してきます。
スピードが出にくい
急成長する企業があった場合は、その恩恵をフルで享受できないことになります。
先ほどと同じ分散でA株の価値が2倍になるとどうでしょう。
保有・損失/資産内容 | A社のみ | A・B・C社 | A・B・C・D・E社 |
---|---|---|---|
保有 | A株を100万円 | 各社33万円 | 各社20万円 |
利益 | 100万円 | 66万円 | 40万円 |
損失リスクを減らすとともに、受け取る利益も減ってしまうのは短所と言えるでしょう。
オリジナルな分散には資金が必要
日本株は100株単位での購入が基本です。
先ほどまでの例で言えば100万円あってやっと5社に分散が可能になります。
オリジナルの分散投資をしたい人にはまとまった資金が必要になります。
しかし、上級者には関係のない話かなと。

学生や初心者は考えなくてOK!
時間分散は機会喪失につながり得る
購入タイミングを分散させるために積み立て投資が用いられます。
これはドルコスト平均法と呼ばれる買付単価を下げる目的で行われる手法ですが、万能ではありません。
市場が右肩上がりの時はスポット購入に軍配が上がります。


分散投資のやり方


次は、分散投資のやり方について解説します。
①企業を分ける
先ほどまでの例でも見て来たように、企業を分けることが分散になります。
リスクを下げる目的であれば、多いほど良いと考えていいでしょう。
②産業を分ける
仕事の分野を分けることも分散につながります。
ガソリン業界と電気自動車業界の値動きは逆相関しそうな気がしませんか?
③国を分ける
もう少し視野を広げて国を分ける分散方法もあります。
今はアメリカが絶好調ですが、今後はどうなるか分かりません。
私は全世界に分散してしまえばいいやという精神でファンドを選んでいます。
④資産クラスを分ける
株式・不動産・債券・ゴールドなど保有する資産を分ける方法もあります。
特に株式と債券は逆の値動きをすることが多く、有名な組み合わせになっています。


⑤時間を分ける
先ほど少し触れた時間の分散も有効な手段です。
学生や初心者には積み立て投信がオススメです。



私は全世界ファンドを積み立て中!
お金がなくてもできる方法
最後に、元本が少なく複雑な投資が嫌な人でも出来る楽ちん投資法を紹介しておきます。
バランス型の投資信託を毎月コツコツと積み立てましょう。
投資信託であれば100円からスタートできますし、バランス型はプロが資産クラスも何もかも分散してくれます。


終わりに
分散投資について解説させていただきました。
投資では自分以外に責任をとってくれる人はいません。
私自身も含めて、他者が発信する情報には少なからずバイアスがかかっています。
さまざまな情報を比較して、自分なりの投資法を見つけていってください。