こんにちは、白衣のGです。
コロナや老後2000万問題への不安から投資を始める人が増えてきました。そんな中で人気を博すのが投資信託という投資法です。
投資信託はほったらかしで資産運用をできることもあり学生や初心者にも始めやすい投資形態となっているようです。
その投資信託で一つ問題になるのが「債券を含むか含まないか」ということです。
「債券はリスク分散になる!」と盲目的に購入している人もいるようですが、この考えは少し危険です。
債券のメリット・デメリットを把握し、自分に合った資産形成が出来るよう一緒に勉強していきましょう!
そもそも債券とは
個人が国や企業にお金を貸してあげるシステムだとイメージしてください。
銀行にお金を借りる時に利子をつけて返すように、国や企業に貸したお金には利息がついて戻ってきます。

債券のメリット・デメリット

学生や初心者にとって最も大切な部分ですから、丁寧に解説していきます。
債券のメリット
債券の主な長所は、手間要らず・安全性が高い・預金よりは高い金利・キャピタルゲインも狙えるといったものがあります。それぞれについてもう少し掘り下げてみます。
①手間要らず
株式などに比べて敷居も低く手軽に行える投資方法だと言えます。なぜなら、キャピタルゲイン(=売却益)を求めない限りは、購入してから満期まで保有しておくだけでOKだからです。
②高い安全性(注意が必要!)
債券は基本的に安全性が高いと言われます。例えば国債であれば金を貸す相手が日本国となるわけですから、日本国が経済的に破綻(=デフォルト)しない限りは返済は保証されていると言えるでしょう。
しかし、社債や外国債では一部注意が必要な場合もあります。詳しくはデメリットの信用リスクで解説します。
③少し高めの金利
銀行預金の年利をご存知ですか?現在メガバンクの普通預金では0.001%となっています。
一方現在「個人向け国債」の利率は0.05%となっていますから。預金よりは少し高い利息がつくことになります。
どうせ置いておくなら少しでも高い方をとったほうがいいと考える人も多いようです。
また、国や会社によって債券の利率は変わってきます。しかし高金利=高リスクであることは忘れないようにしてください。
④キャピタルゲイン
一部例外を除いて、債券は株式と同じように売買することができます。
安く買って高く売ることによる売却益(キャピタルゲイン)を狙えることもメリットの一つです。
(個人的には、学生や初心者は債券に関わらず売却益を狙う投資法は不要だと考えています)
債券のデメリット
為替・流動性や価格の変動・信用リスク、低利率という短所があります。こちらも順に見ていきましょう!
①為替リスク
主に外国債購入時に関係しててくるのですが、外国通貨と日本通貨の価値変動により損失につながることがあります。
イメージしづらいので、実際に数字を使って見てみましょう!
⚠️イメージしやすように利息を含めずに計算します⚠️
債券購入時のレートを1ドル100円とします。100ドル分の債券を購入したとすると買付価格は1万円となります。
満期になったので貸した金額が払い戻されるタイミングで1ドル90円になっていたとするとどうでしょう?
100ドル分の払い戻しで返ってくる日本円は9千円となってしまいます。つまり1000円損したことになるのです。
このように、外国債などには為替リスクというものが存在します。
②流動性・価格変動リスク
先ほど、債券は株式と同様の方法で購入できることを確認しました。株の売り買いは売り手と買い手がいることで成り立ちます。
そのため、売りたいときに買いたい人がいなければ現金化することはできません(流動性リスク)。
さらに、市場で取引されることで刻一刻と価格が変動することになりますから思うようにキャピタルゲインを得られないばかりか損失を被る可能性もあります(価格変動リスク)。
③信用リスク
債券はお金を集めたい国や企業が個人に借金をする制度です。
そのため、発行元がデフォルトしてしまえば投資金額を丸々失ってしまうこともあります。
また、倒産リスクが高い企業ほど社債の利率を高めてお金を借りようとするため注意が必要です。
社債購入時には企業リサーチは必須となるでしょう。
④利率が低い
先ほど銀行預金に比べれば高金利であるというお話をさせていただきました。
しかし個別株はもちろん、株式のみの投資信託に比べてもそのリターンは低いと言わざるを得ません。
安全性とリターンは基本的に共存しないということになります。
債券はどんな人に向いている?

先ほど確認した債券の長短所から、債券を持つべき人について考えていきます。
①絶対に元本割れを受け入れられない人
基本的に投資には元本割れリスクがつきものです。しかし、どうしてもそれが嫌な人もいるでしょう。そんな人には債券は最適解になり得る投資法と言えるでしょう。
債券の魅力はなんといってもリスクの低さにあります。
1円たりとも損をしたくない・元本割れの期間を作りたく無い人には向いていると思われます。
リスクを極限まで減らした上での投資の第一歩としてはアリかなと。
②定年など引退が近い人
引退が近づき、新たな収入が期待できなくなってくる人の運用方法としては優先度が高くなってくると言えます。
今後40年働ける新卒社会人と定年間近な人がとるべきリスクの大きさは異なってくるはずです。
今後の定期的な収入が望めない人はリスク低減を目的にポートフォリオに組み込むといいでしょう。
③資産形成が終わりに近づいている人
老後資金等が目標額に近い人にも債券はオススメ出来る投資商品です。
債券の資産形成スピードは決して高くありませんが、目標額を達成した人にスピードは必要ありません。
むしろ、築いた資産を守るディフェンス力の方が重要になってくるはずです。
増やさなくていいから減らない運用を必要とする人たちは債券の比率を高めていくべきだと言えます。
債券は学生・初心者には向かない!

ここまで債券の長短所を見てきました。
最後に、大学生投資家としての意見を述べて終わりにしたいと思います。
前述の通り学生や初心者に債券は不要だと考えています。
理由は単純で資産形成期にある人が最優先すべきは資産形成速度だと思うからです。
もちろん、安全性を無視しろという訳ではありません。私なりに投資を学び辿り着いた答えがありますからざっくり紹介しておきます。
全世界を投資対象とした投資信託の平均リターンは3〜7%。
過去200年のうちどの20年を切り取っても元本した期間はない。
世界経済は今後も成長し続けると予想される。
よって全世界株式からなる投資信託を積み立てるのが最適ではないか。
かなりざっくりですが、私が債券不要と考える根拠は上述の通りです。
これらの根拠は投資に関する書籍や文献、動画から私自身が判断したものです。
しかし、人の性格や経済状況・価値観によって投資法の最適解は変わってきますから鵜呑みにせず自分の投資法を見つけることが大切だと思います。

まとめ
いかがでしたか?
債券の長短所についてざっくり理解していただけだのではないでしょうか。
もう一度振り返っておきましょう!
投資方法に正解はありませんから、目的や性格と相談しながらベストな手法を選択してみてください。
本記事が少しでもそのお役に立てたなら幸いです。