こんにちは、投資系大学生Gです。
先日、こんなツイートをしました。
「手数料が激安なインデックスファンドがある中で個別株式投資は効率が悪すぎる」。これが、私が個別株に手を出さない絶対にして唯一の理由です。
ツイートにもあるように、大学生であれば個別株に手を出すのはナンセンスすぎます。もっともっとやるべきことがあります。
それでも、投資=個別株のイメージを持つ人が現状。理由は単純で、テレビや雑誌でも派手で夢のある話をピックアップしがちだからです。
一般人はもっと現実を見たほうがいい。大学生や初心者に個別株は不要です。
なぜ個別株は効率が悪いのか?
その理由を、メリット・デメリットともに解説していきます。
個別株投資とは?

個々の会社が発行する株式の値上が益や配当、株主優待を目当てに所有する投資方法です。
例えば一株100円の株ならこんな感じです。
- 値上がり益
-
一株100円で買って120円で売れば20円の儲け
- 配当金
-
配当利回り3%なら一株あたり年間3円の収益
- 株主優待
-
所有株数に応じて自社サービスのクーポン等がもらえる
テレビや雑誌で大々的に取り上げられる投資家さんのほとんどは個別株投資で成り上がった方達です。実際に、うまくいけば短期間で資金を10倍とすることも可能です。

10倍になった株は”テンバガー”と呼ばれます。
例えば2009年から2019年の間で今をときめく超有名企業に投資をしていれば、それだけで億万長者になることも可能でした。
銘柄 | 値上がり |
---|---|
ドミノピザ | 37倍 |
Netflix | 36倍 |
アマゾン | 13倍 |
例えば、300万円分のドミノピザ株式を10年間保有しておけばそれだけで富裕層の仲間入りです。
もちろん美味しい話ばかりではありませんが。
私が個別株に手を出さない理由


「効率が悪すぎる!」
私が、個別株投資をしない理由はこれにつきます。
こう言い切れる理由は主に2つです。
- 手間要らずのインデックスファンドに勝てないから
- 稼ぐ力を鍛えた方が明るい未来が待っているから
①手間要らずのインデックスファンドに勝てない
個別株を他者に運用してもらう商品をアクティブファンドと言います。
アクティブファンドでは、私たちより遥かに迅速かつ膨大な情報にアクセスできる投資のプロが、市場平均を上回る運用を目指します。
しかし、残念なことにアクティブファンドのほとんどは長期的な目線でインデックスファンドに勝つことができません。
遥かに少ない情報の中で闘う個人投資家が、プロが作り上げる市場で勝ち続けるのは容易ではありません。
エネルギーを費やしたのに、ほったらかし投資に勝てないのであればやる理由がないと考えています。
②稼ぐ力の方がインパクトがでかい=入金力には勝らない
学生の間は個別株をいじくり回すよりも稼ぐ力を高めた方が未来が明るいことを知っているということです。
10倍株などのダイアの原石を引き当てた投資家を除けば、ほとんどの個人投資家は惨敗あるいは微かな勝利に終わっています。
投資は、資産を拡大するための一つの手段にすぎません。
- 投資で増やした1万円
- 使うのを我慢した1万円
- 必死に稼いだ1万円
これらはどれも同じ1万円です。中でも、一番簡単かつ上限がないのが「稼ぐ」です。
大学生のうちから、増やす力ばかりにフォーカスしている人はきっと同期より貧乏な将来が待っているはずです。
なぜなら、最もインパクトが大きいのは稼ぐ力だからです。数十万円の元本をちまちま売買するよりは、何らかのスキルや資格を身につけて優良企業に就職した方が賢い選択です。
投資を始めると、ほぼ間違いなく入金力の壁にぶち当たります。それに気づいた大人は、必死に転職や副業をしています。働きながらの副業や転職活動は中々にしんどいものがあるはずです。
しかし、大学生ならどうでしょうか。
ほとんどの大学生は何の力も身につけずに就活を始めますから、少し頑張るだけでいい会社に入れます。
そうすれば、同期が小さい金をこねくり回してやっと稼いだ数十万円をあなたは会社に行くだけで得ることができます。
これらの理由から、私は個別株をやっていません。
個別株のメリット・デメリット


長所・短所を見ていきます。自分にとってリターンとリスクのバランスがどう感じられるか考えてみてください。
メリット
個別株の長所は挙げようと思えばいくらでもありますが、代表的なものは以下の5つです。
- 夢がある
- 配当金がもらえる
- 株主優待がもらえる
- 投資をしている感がある
- 運用管理費用がいらない
順に解説します。
①夢がある
個別株投資には夢があります。
数十倍になる株を見つけることができれば、一生遊んで暮らす分のお金を儲けることも可能です。



夢ありすぎだよね。
②配当金がもらえる
年に何回か、株主への恩返しということで配当がもらえるものもあります。
最近は、FIREムーブメントの後押しもあり、配当金生活の注目度がどんどん高まってきています。
③株主優待がもらえる
自社のサービスクーポン等をもらえる株主優待は個別株ならではの魅力です。
優待目当てに株を保有している方もいるそうです。
④投資をやっている感がある
投資をやっている感は存分に味わえるはずです。
Twitterや投資家ブログを見ると、投資をしているという自分に喜びを感じている人も多いような気がします。
⑤運用管理費がかからない
投資信託や不動産と違って、誰かに任せる費用がかからないのは最大の魅力と言えます。
買付手数料がかかってしまうこともありますが、取引回数を節約できれば、それも最低限で済みます。
デメリット
短所は以下の通りです。
- リスクが高い
- 面倒くさい
- 長期ではインデックスに勝てない
- 商品選びに時間がかかる
- 分散できない
順に見ていきましょう!
①リスクが高い
一般的に、株式よりリスクが低いと言われる投資法には以下のようなものがあります。
- 預金
- 債券
- 不動産(ミドルリスク・ミドルリターン)
- インデックスファンド(個別株よりはリスク↓)
反対に株式投資はハイリスク・ハイリターンと言われています。
投資がギャンブルだと思われてしまうの原因はここにあります。
では、なぜハイリスクなのか?それは、会社が潰れたら1円も戻ってこないからです。
これだ!と思った企業の株を買い付けても、何かしらの不祥事で倒産してしまえばただの紙切れになってしまうわけです。
②面倒くさい
“株価が上がりそうだな”とか、”この業界は成長しそうだな”といった予測の過程を楽しめない人には、商品選定は苦行と言えるでしょう。
日本国内だけでも、数えきれないほどの企業が存在しています。その中からダイアの原石を見つけ当てることになるわけですから、楽しめない人にはお勧めできません。
③長期ではインデックスに勝てない
先ほども説明したように、長期スパンでみた時にはインデックスに軍配が上がります。
もちろん、バフェットのような超例外は存在しますが。
④時間がかかる
大学生目線では、最も重要なポイントが「時間」です。
全国には、個別株投資に性を出している人がたくさんいますが、”蓋を開けてみたら1年間何とかプラスで終えられた”なんてケースも少なくありません。
“残業した方がコスパ良かった”なんてことも珍しくないのです。
大学生であれば、少ないお金で個別株をやるくらいなら労働資本を高めることを優先すべきだと思っています。
⑤分散できない
投資の世界にはこんな格言があります。
“一つのカゴに卵を盛るな”
資産を分散して、出来るだけリスクを小さくしろという意味です。何万とある世界中の企業に個別株で分散投資をしようと思ったら、いくらあっても足りません。


もしやるならば、コアサテライト


散々個別株を否定してきましたが、 それでも個別株をやってみたいという人はいるでしょう。
そんな人にオススメの手法が「コア・サテライト戦略」です。何やら難しそうなネーミングですが、実際は超単純です。
ここでは超簡単に省略して説明します。
- コア(中心=守り)
-
投資資産のほとんどは、安全性の高い手法で運用
- サテライト(衛星=攻め)
-
資金のあまりカスでハイリスク商品を運用する
要は、お小遣い程度のお金ならFX、仮想通貨、個別株のようなハイリスク手法もやっていいよってことです。
まとめ
個別株のメリット・デメリットに触れながら、私が個別株をやらない理由をお話しさせていただきました。
最後に簡単に、振り返りをしておきます。
- 個別株は夢があるがリスクも高い
- 大学生であれば稼ぐ力を身につけるのが優先
- 大半の投資家はインデックス投資に勝てない
ハイリスク手法も一つくらいは経験としてやってみてもいいと思います。でも、両足を突っ込むことだけはしないようにしましょう。
ただ、歴史的にもほったらかしで済むインデックスファンドが最も効率が良いことをお忘れなく。